ホットトピックス

柳沢剛さん(鹿児島県南種子市)

鉄砲伝来の地として有名で、さつまいも発祥の地とも言われる種子島。今回はこの種子島の特産品ともいえる「みつき芋(安納芋とも)」です。

もともとは焼酎芋などとも呼ばれ、芋焼酎造りに使われることが多い品種でした。焼酎原料になるくらいなので、もともと甘みが強い上に、独特のねっとりとした食感が喜ばれ、今では生食が基本のお芋になりました。

昨今は他産地でも栽培されますが、“種子島産のみつき芋は一味も二味も違う”由。実際に食べ比べると、風味も甘みも本当に違うことにびっくり。生産者の柳沢剛さんによれば「小さな島という特殊な地形と気候が、みつき芋にはよく合うんですよね」とのこと。その気候風土を活かし、生産者としてはまだまだ若いながら、農薬や化学肥料を使用しない栽培を目指して、毎年試行錯誤を繰り返しています。

「最終的には、できる限り自然なままのものを栽培してお届けするのが目標。ただおいしさを落としてまではできないので、毎年反省ばかりです」という言葉から、情熱がひしひしと感じられました。 地元では主に焼き芋で楽しみますが、ポイントがひとつ。しっかりと熟してから食べることです。年内も甘みはありますが、年が明けてから食べると、しっとりクリーミーな肉質に、いっそう強い甘みが楽しめるのでお勧めです。

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富谷亜喜博さん(61才)たちが「最近力を入れているのはコレ」と紹介してくれたのは、ミニ白菜・ベビー白菜の名で知られる小ぶりの白菜。大型の白菜の半分くらいの大きさで、近年少しずつ出回ってきた品種です。「使い切りやすいし、産毛がほとんどないから口当たりの滑らかさが全然違うんだよね」と、収穫が始まったばかりのミニ白菜を見せてくれました。

触れてみるとぴんと張りのいい葉ざわり、つるっとした触感。葉の上の方も白菜特有のざらっとした感じがなく、おいしそうな葉っぱ。「白菜はどんな料理にも合って使い勝手はいいけど、大きさが課題だったので、この品種ができてから、これだ!と、グループ全体で栽培に当たっている」とのこと。

グループは1988年に発足し、富谷さんはグループ長も務めた方です。発足当時は最年少でしたが、今では30年以上有機農業に邁進する大ベテラン。当時を振り返り「これは実験なんだ。2~3年で解散してしまうだろう、と考えていた」と言います。販売のあてもないのに、いろんな農家を説得して作付けをしたため、さぞかし無謀に見えただろう、と笑っていました。

活動を続ける中、消費者の間でも安全な野菜を求める気運が高まり、漠然と感じていたことが徐々に確信に変わり、これからは有機農業に挑戦していくべきと悟ったそうです。その後は先達の知見を取り入れ、街路樹の枝など端材を中心に腐植率の高いたい肥作りなどの工夫をし、ふっかふかの畑を作り上げました。 「今も勉強の毎日だし、何も有機だけが絶対的価値とは言い切らない。農家は同じ食べ物を作る仲間と思い、少しでもこういった栽培に興味を持ってもらい、切磋琢磨できる仲間を増やせればいい」。還暦を迎えた富谷さんですが、ミニ白菜のようにはりのある若々しい笑顔で語ってくださいました。

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茨城県屈指のレンコン産地・稲敷市の浮島地区で、何十年にもわたり、こだわりのレンコンを作り続ける山田庄三さん(66才)。浮島地区は砂状土質が多い場所です。栄養たっぷりではありませんが、栽培に欠かせない水の管理や、レンコンの表面の色に対し有効に働く土質ということもあり、良質のレンコン作りを行える場所。そこで長年の経験と勘に加えて、化学的な土壌検定に基づく肥料などを効果的に使用し、どっしりと重く甘みあるレンコンを栽培しています。農薬・化学肥料を使用しない特別栽培です。

10月下旬、たっぷりと水のはられた圃場では、舟(掘ったレンコンを入れる道具)を引きながら収穫の真っただ中。少し前はご夫婦でやっていましたが、息子の和生さんが正式に後継者に決まり、今は3人で作業しています。「齢も齢なので、そろそろ引退を考えないと」と悩んでいましたが、息子さんが一念発起してくれて、今は以前にも増して元気が出た由。

「自分のやり方を教えつなぎ、後は息子の考える理想を作ってほしい」と山田さん。和生さんは「親父のやり方をまず学んで、自分が思う理想のレンコンが作れるようになりたい。“この品質だから、この内容だから、どうしてもこの価格で売りたい。絶対に損をさせないから”と言い切れるものを目指したい」と若い力に満ちた言葉を頂きました。

山田さんのレンコンは早生系ではなく、どちらかというと昔ながらのレンコン。糸を引きやすく、ほくっと柔らかい食感で、煮物などに最適です。手軽に食べるのであれば、1~1.5cm程度の輪切りにしてフライパンやオーブントースターで焼いて、塩を振るのがおすすめ。食感、風味、味が活きますよ! 今年は台風などもなく順調に出荷がスタート、これからの季節が最もおいしくなります。親子2代、理想を追い続けるレンコンをご賞味ください!

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~しっかりした肉質、深い甘味の玉ねぎ~

雄大な平地が広がる北海道剣淵町。本場北海道で、ひたすら玉ねぎ作りに精を出す農家さんがいます。名を池田伊三男さん(70才)。広く綺麗に整理された圃場をあちこちと動き回り、今年の玉ねぎの出来上がりを確認していました。

「今までいろんな野菜を育ててきたけど、やっぱり玉ねぎの栽培が一番落ち着いたね」と収穫の合間に教えてくれました。かつてはじゃがいもや南瓜等も試験的に栽培したそうですが、土質や出来上がった野菜の品質を一つ一つ確認し、最もこの土地と栽培方法にあったものを見つけ、納得したうえで栽培に取り組んでいるそうです。現在は一部大豆、ハト麦などを作りながらもほぼ玉ねぎのみ。現在玉ねぎは2種類、よくみかける通常の玉ねぎと、見た目が鮮やかな赤玉ねぎです。

もともとは地区の活性化のために始まった「有機栽培」でしたが、その作り方や考え方等に深く感動し、自らも作り上げようとして現在の栽培方法に取り組んだのがきっかけだったとか。「一口に有機栽培といっても、お客さんが喜んで“美味い!”と言ってくれるものを届けないといけない。そうでないと次は買ってもらえないし、喜んでももらえない。だからこそ難しい」。そう言いながら玉ねぎを見つめる池田さんは真剣そのもの。どうしても「有機」という部分にこだわると、ある程度の規格のバラツキ、収穫量などは妥協しないといけないのが現実の中、それでもできることはあるはずだ、と毎年工夫を重ねています。 池田さんの玉ねぎは、しっかりとした肉質で、深みのある甘味が特徴。玉の大きさなどは多少ばらつきが出るかもしれませんが、その分品質と味は太鼓判。北の大地で食べてくれる人が喜ぶようにと願い、真剣に栽培に取り組む池田さんの玉ねぎをぜひご賞味ください。

関甚一さん他(茨城県行方市)

茨城県でも有数の野菜の大産地である行方市で、昔からチンゲン菜づくりに精を出している関さん(65才)と横瀬さん。この道30年以上のベテランです。

もともとはJAや市場流通を中心に慣行栽培で出荷していましたが、20年程前に将来を考えて不安を感じ、当時徐々に注目され始めていた農薬や化学肥料を使用しないといった栽培方法に着目し、取り組みを大きく転換しました。

慣行栽培から転換した当初は本当に不安だったと語る関さんたち。圃場に出回る時間も回数も大幅に増え、相当な苦労をされました。3年近く経って、ようやく転換前くらいの出荷量が見込めるようになったものの、それでもお天道様とにらめっこ、ちょっとした事にも気をつけて対策を練らないと商品にならないこともしばしば。たくさんの経験と工夫と努力を続け、やっとお届けして恥ずかしくないチンゲン菜が安定してできた頃には、10年近くが経っていたそうです。

現在は、特別栽培農産物基準(農薬使用有り、化学肥料使用無し)のチンゲン菜を出荷しています。圃場はきれいに整い、ハウスの中は緑のじゅうたんを敷き詰めたよう。ほのかに薫る青野菜のふんわりとした香りの中で、淡くきれいな緑色のチンゲン菜たちが元気に育っています。 「チンゲン菜だからなー。多少はエグミはあるよ。試しに生でかじってみるといいよ」と勧めてくれるので、そのまま生でガブリ。ほんのりとエグミはあるものの、シャッキシャキでみずみずしく肉厚なチンゲン菜は、日頃食べるチンゲン菜とは全く違った風味と味わいでした。チンゲン菜一筋の「匠」が作るチンゲン菜。ぜひ、そのおいしさをご賞味ください。

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今年で43才になる伏田直弘さん。大学・大学院で農業経営学を学び、大手外食チェーンなど食や農業に携わる仕事を経て、7年前に一農家として独立しました。独立当初から有機農業を行う!といういう信念を持ち、高品質の有機小松菜や有機ほうれん草を届けてくれています。

IoT(モノのインターネット)を駆使して負担を減らし、効率的かつ先進的な農業を実践。機械ができることや得意なことは機械に頼み、人の目や手でなければいけないところはしっかりと手をかける流儀で、安定した品質とお届けを実現しています。「うちの野菜はどうしても高くなるから、なかなか理解してもらうのが大変」とおっしゃいますが、実際に一つ一つに掛かるコストやリスクを考えると、決して高くはないのが本当のところ。「価格に見合う品質をお届けしたい。だからこそ、育てるところには惜しみなく手間も暇もかけます」。確かにいつ届けてくれても、しっかりとした厚みある葉肉で見た目も自然な緑色。見るからにおいしそうな野菜ばかりです。若さもありパワフルながら、しっかり将来を見据えて農業に取り組む伏田さん。つくば市は天気が荒れやすく、営農にはなかなか困難な場所でもありますが、その困難をはねのける元気を見てくれる農家さんです。

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~肉厚で、噛むたびに甘みが出る“にら”~

日本のにらの生産量で第3位を誇る茨城県(平成27年度統計)の中でも特に生産量が多いのが、小美玉地区や鉾田地区。その一大産地の中で、こだわりのスタイルを貫く東ケ崎茂喜さん(63才)。年間を通して複数の野菜を作る農家さんと違い、本当に「にら」一筋です。にらは播種(種をまくこと)から収穫まで、1年以上かかります。びっくりするくらい長い時間をかけて、にらは育ち、皆さんの手に届くのです。東ケ崎さんのにらは本当に歯触りが良くさくさくと噛み切れ、肉厚で噛むたびに甘みが出てきます。肉厚のにらを作る工夫は?「ふつうはだいたい3粒程度の種を一か所に播いて、育ちを見て間引いたり等の調整をするんですが、私は1か所1粒播き。リスクはあるけど、その方が株がしっかりと育って太くたくましい、肉厚なにらができるんですよ」。実際に芽が飛んでしまって播き直しなんてザラ。普通の倍近い労力を惜しみなく使います。播種も毎日の栽培も、清潔かつ綺麗な選別場についても、やれるだけのことはやる。農家というよりも、洗練された「匠」のこだわりが随所に見受けられます。「おいしいにらを届ける」、その一念で取り組む自慢のにらをぜひご賞味ください。東ケ崎さんおすすめの料理は「にらしゃぶ」!相性が良いのは豚肉などちょっと脂っけがあるもの。にらをざく切りにして、しゃぶしゃぶと同じ要領で食べるんですが、これが本当においしい。にらの風味と甘みが際立つ料理です。

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~これぞ本物の大葉(青じそ)~

茨城県行方市(旧北浦町)はなだらかで平たい土地が多く、数多くの農家さんたちが日々切磋琢磨し、たくさんの農産物を育てている地域。吉田孝吉さん(70才)は、その中でも40年以上大葉(青じそ)栽培を続け、今では「匠の一品」ともいえる品質で“知る人ぞ知る”存在です。 かつて慣行栽培で大葉を作っていた頃、自身の体調不良を感じて悩んだ時に、有機栽培を目指す先駆的な生産者団体と出会い、転機を迎えました。初めて「有機」という概念にふれ、微生物の力を借り発酵をしっかりと行った有機質肥料をたっぷりと使い、ミネラルバランスを考えた元気な土づくりに転換。「大きな栽培方法の変更というのは、万が一、全く大葉が育たなかったらと考えると、夜も眠れないほど不安だった」とのこと。でも、出来上がった大葉の品質を見たとき、あぁ、これで良かったんだなと心底思えたそうです。それから片時もその時の感動を忘れず、真面目に、ひたすら有機とは何か?を考え、書物、勉強会を通して自分と大葉の在り方を模索し続け、今の形にしてきました。 大葉は日本に古くからある香草の一種。独特の香りと、鼻を突き抜けるような爽やかな風味が特徴です。そのまま刻んで薬味、お刺身の食べるつま、天ぷら等意外なほど調理方法が多いのもおすすめの一つ。初夏らしい爽やかさのある大葉をぜひご堪能下さい!

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